決算をきっかけに見直したい！経営改善に役立つ「会計」記事まとめ

決算書は企業の財政状態、経営成績を表し、一年の事業活動の成果を示す重要な書類です。決算書は税務申告に必要ですが、それだけではなく経営に役立つさまざまなポイントがあります。ぜひ活用していきましょう。

そして決算書を作成するための「決算業務」は、多くの業務が短期間に集中し、経理部門を中心に業務の負担が重くなりがちなため、効率化を図りたいと考える方も多いでしょう。決算をきっかけに見直してみたい7つの記事を、財務分析、管理会計、決算効率化・月次決算の視点から選びました。ぜひ参考にしてみてください。

貸借対照表で自社の財務状況を確認しよう

自社の財務バランスが良いのか悪いのか、どのように判断すればよいのでしょうか。判断する指標には自己資本比率などさまざまな指標、基準があります。負債と資本のバランスを評価する9つの指標とバランスの改善方法を、ビジョン税理士法人の鈴木宗也さんに解説いただきました。

経営者が財務面で必ず押さえておきたいのは「資金繰り」です。しかし、資金調達、資金繰りに悩む中小企業の経営者は多いのではないでしょうか。資金繰りを適正化するための財務諸表の見方と、健全な資金繰りを目指すための施策を、船井総合研究所の鈴木浩史さんにお聞きしました。

管理会計を活用して経営に役立てよう

経営を行うには、財務状況の把握や収益のバランス、人員や資本などを把握したうえで、経営資源の配分を検討することが大切です。しかし、これらの判断材料になる数値を貸借対照表、損益計算書などの財務会計上でのみ管理していませんか。実は「管理会計」というもっと良い方法があります。管理会計を実施するメリットや管理会計の活用方法を、猪熊税務会計事務所所長、猪熊規博さんに伺いました。

赤字経営から抜け出せず悩んでいる中小企業の経営者は多いのではないでしょうか。赤字経営から抜け出すためには、損益計算書の数字を変動費と固定費に分解して分析するところから始めましょう。絶対やってほしい赤字経営からの脱出方法を、税理士の入野先生が動画でわかりやすく解説しています。

経理を効率化して決算をスムーズに行おう

決算業務は日々の経理業務の積み重ねです。月次決算を行うことで、決算までに問題を先送りにせず、業務を前倒しでき決算業務がスムーズに実施できるでしょう。

さらにそれだけではなく、月次決算はタイムリーな経営状況の把握が可能になり、経営に活かせるメリットがあります。月次決算の目的や押さえておくべきポイントを、税理士法人ベルダの林健太郎さんに紹介いただきしました。

日々の経理業務が効率化できれば、スムーズな決算にもつながります。経理業務に電子化を取り入れると、業務の効率化、コスト削減の効果が見込まれ、業務フローの見直しのきっかけにもなるでしょう。経理を電子化するメリットと課題、電子化に際して取引先へ交渉する手順や方法を、猪熊税務会計事務所所長、税理士の猪熊規博さんに解説いただきました。

月次決算は、決算早期化だけでなくさまざまなメリットがありますが、実施するにあたり課題を抱えている中小企業も多いのが現実です。船井総合研究所の谷翔太さんは、課題をクリアする方法の一つとして、財務DXをすすめています。経理・会計業務の自動化や効率化、仕組み化といった財務DXに取り組み、月次決算を早期化、将来の財務状況を可視化したことで、営業利益6倍、キャッシュ11倍を実現した事例もあります。