- 業務効率化
POSレジを無料で使える「Airレジ」でオーダー、会計、売上までカンタン管理!
2016.12.09
今年の春からライター業のかたわら、信州にカフェをオープンしました。小さなお店なので、お会計はPOSレジアプリ「Airレジ」を使用。iPadひとつで在庫管理や売上分析もでき、弥生製品と連携すれば確定申告もラクラク。半年間、実際に使ってみた筆者が、導入方法や使い勝手をご紹介します!
目次
「Airレジ」を利用するきっかけ
ひょんなことから、カフェを始めることになり、店舗の内外装も整って「いざ開店!」という段階ではたと気づきました。
「レジはどうしよう?」
レジには、大きく2種類があります。ひとつは、電卓、現金を入れるドロワー、レシートのプリンターが一体化した、いわゆる「レジスター」。もうひとつは、どの商品がどれだけ売れたか、誰が購入したのか、といった売上データを集計・分析できるPOS(Point of Sale)システム付きの「POSレジ」です。
レジスターは、大きな電卓と貯金箱のようなものですから、導入費用は安いものの、売上や来客数はすぐにわかりません。一方POSレジは、コンビニやチェーン店などでは主流ですが、本格的なPOSシステムの導入には数百万円と莫大な費用がかかります。とはいえ、その後の経理の負担を楽にするためにも、POSは魅力的……。でも小さなカフェに手が届くものではありません。
そんなとき、以前とあるスタイリッシュなカフェで、iPadを使ってお会計していたのを思い出し、検索してみたところ、POSアプリ「Airレジ」を見つけました。 基本使用料は無料で、商品と金額を登録すればすぐに使えそうです。カフェのオープンまで時間がなかったので、早速ダウンロードして使ってみることにしました。
Airレジを利用するアカウントを登録したら、まずは商品情報を登録していきます。当店はカフェなので、メニューと価格を入れておきます。入力の際にメニューを探しやすいよう、ランチ/単品/セット/ドリンクというカテゴリーに分類しました。季節メニューやランチなど時間限定メニューの表示/非表示はボタンひとつで切り替えられます。
Airレジのデータはクラウドで一元管理されているので、商品登録はタブレットからでもパソコンからでもできます。販売業など商品点数の多いお店では、エクセルで商品リストを作成して一括登録することもできるので、効率的な方法で作業するとよいでしょう。
また、お客さまから予約をいただくことも想定し、予約台帳アプリ「レストランボード」をAirレジと連携させて使うことにしました。予約のほか、どのテーブルに何人が来店しているか、何分滞在したか、といった顧客情報の管理もできて便利。ちなみにこちらも無料です。
レシート出力やキャッシュドロアは別売
Airレジのアプリとクラウドサービスは、無料で利用できますが、レシートを出力するための専用プリンターやお金を収納するキャッシュドロアといった機材は、別途購入する必要があります。
レシートプリンターとキャッシュドロアがセットになったスターターキットは、5万円前後。またAirレジは「軽減税率対策補助金」の対象サービスなので、2019年1月31日までに購入・申請すれば、実質3分の1の価格(iPadは実質2分の1)になるようです。
<参考>:Airレジ軽減税率お役立ちガイド
ただ、当店の場合はオープンするにあたって、とにかく経費をかけたくなかったので、まずはAirレジだけで始めました。現金は空き箱に入れ、領収証は求められたときに手書きするというアナログスタイルです。
レシートプリンターとキャッシュドロア以外にも、バーコードリーダーやクレジットカード用の端末、ラベルプリンターなどが用意されており、試しに無料のアプリで運用を始めてから、必要に応じて機材や連携アプリなどを追加できるので、新規開業者にもやさしいですね。
Airレジのいいところ
ポイント1:オフラインな環境でも大丈夫
Airレジはクラウドサービスなので、インターネット上でデータが管理されていますが、お店によってはインターネット環境がない場合もあります。
しかしAirレジアプリは、注文から会計まではオフラインでも問題なく使えます。iPadにレジチェック前の伝票データが保存されるので、閉店後にiPadを持ち帰り、インターネットのつながる自宅でレジチェック作業をすればOKです。
ポイント2:売上分析ができる
Airレジでは、一日の売上額のほか、何時に、何人のお客さまが来店し、どの商品がいくつ売れたのかが記録されています。売上と客数の推移が年/月/日/時間の単位で表示でき、来客の多い曜日や時間帯などが一目瞭然です。営業中はバタバタしていて、冷静に時間と人の流れを覚えていなかったりするので、あとで見直せるのはとても助かりました。集計データからは、売れ筋の商品もわかるので、仕入れ計画や新商品を考えるのにも役立ちます。
また、売上集計データはCSVファイルで出力できます。当店は、店舗をお借りしている大家さんに毎月の売上額を報告することになっているので、このデータをそのまま印刷して提出しています。
ポイント3:入出金の管理ができる
もうひとつ便利なのが「入出金」という、レジの売上以外の現金の出し入れを記録する機能です。お店では、材料費や水道光熱費、イベント出店料の支払いなどが発生します。小さなお店なので、レジのお金と経費用の現金を分けて管理するのは面倒。
そこで、こうした現金のやりとりをすべて「入出金」に記録して、Airレジひとつで現金を管理しています。入出金のデータは出力できませんが、メモ欄に項目を書いておけば、時間があるときにまとめて帳簿に転記できます。
そのほか、顧客情報の管理機能もあるので、これからお店の経営が軌道に乗ってきたら、お得意さま向けのサービスを導入していきたいですね。またクレジットカード決済もAirPayなどの決済サービスと連携すれば、利用可能です。
弥生と連携すれば売上管理もバッチリ!
飲食店では日々の帳簿付けが欠かせません。長年ライター業を営んでいた筆者にとって、これが最大の難関です。ありがたいことに、Airレジには弥生製品との連携機能があります!
<Airレジと連携できる弥生製品>
クラウドアプリ :弥生会計 オンライン / やよいの青色申告 オンライン / やよいの白色申告 オンライン
デスクトップアプリ :弥生会計 / やよいの青色申告
レジ締め時刻になると、自動的に売上データが取引として仕訳されて記録されるので、うっかり忘れる心配がありません。日々の帳簿の記帳がグンと楽になります。
<参考FAQ>:弥生オンラインとAirレジの連携方法
お店の規模やジャンルに合わせて、さまざまな連携サービスや機材を組み合わせてカスタマイズできるのがAirレジの魅力。これからの時代、小売店の経営には、売上分析は必須です。Airレジでは、直接相談・試用ができる「Airレジ サービスカウンター」も用意しているようですよ。いきなりPOSレジを導入するのが不安な方は、Airレジのような安価でスタートできるクラウドサービスの導入をオススメします!
この記事の著者
松下 典子(まつした のりこ)
デジタル系雑誌の編集者として勤務の後独立。個人事業主という弥生ユーザーの皆さまと近い立場で、インターネットの活用情報をお届けします。
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