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【Word活用術】Wordの「グリッド線」ってなに?図形などの位置や大きさを揃えるのに活用できる便利機能【第28回】

2022.12.26

著者:上田 朋子

Wordの「グリッド線」ってなんのためにあるの?と思ったことが1度はあると思います。
グリッド線は、図形やグラフなどいくつもの画像データ(オブジェクトといいます)を配置するときのお助け機能として活用できます。

具体的な例を挙げると、下の文書のように複数の図形を使って文書を作成すると、図形の大きさや位置を揃える作業はそれなりに大変ですよね。
でも、グリッド線を表示しておくと、図形は自動的にグリッド線の位置に合わせて配置されるので、マウスでドラッグして位置を整える作業が軽減されるのです。
今回はそんなグリッド線の使い方をご紹介します。

さっそくはじめましょう

実際の操作に入るまえに基礎知識を少しお伝えします。
グリッド線には、画面に横罫線が表示される「行グリッド線」、縦罫線が表示される「文字グリッド線」の2種類があります。
新規の文書の場合、レイアウトタブから表示のチェックをすると「行グリッド線(横罫線)」だけが表示されます。
また、いずれのグリッド線も画面だけの表示で、印刷はできません。

図形を描いたり位置を揃える作業をするときには、縦横両方のグリッド線が表示されていることがポイントです。最初にその表示方法の設定をします。
画面は新規の文書でOKです。

グリッド線の表示設定

グリッドに関する詳細設定は、リボンの「レイアウト」タブにある「配置」ボタンを押し、表示されるメニューの「グリッドの設定」をクリック。表示される「グリッドとガイド」ダイアログボックスから行えます。

「グリッドとガイド」ダイアログボックスが表示されたら、以下の様に指定します。
(1)文字グリッド線の間隔→1
(2)行グリッド線の間隔→1
(3)「グリッド線を表示する」をチェック
(4)「文字ググリッド線を表示する間隔」をチェック
(5)「文字グリッド線」と「行グリッド線」の表示する間隔を「1」に指定

指定後に「OK」をクリックすると画面に縦横のグリッド線が表示されます。
文字入力などに縦横のグリッド線があってわずらわしい場合は「表示」タブにある「グリッド線」で表示/非表示を切り替えます。

図形を配置する

グリッドの表示された画面で図形を描いてみてください。図形がグリッドに吸い付くように描かれますね。

2つ以上の図形の位置や大きさを揃えて配置するときも、マウスでドラッグした図形はグリッドに沿って動きます。その結果、位置や大きさを比較的容易に揃えることができます。
元になる図形を選択したあと、キーボードのCtrlキーを押しながらマウスをドラッグすれば、図形を必要な数だけ増やすこともできます。

図形の文字が隠れてしまった場合は

図形内の文字はグリッドに合わせて表示されるため、文字サイズを変更すると、下記の図のように文字の下半分が表示されなくなることがあります。
そのようなときは、「段落」ダイアログボックスで「1ページの行数を指定時に文字列を行グリッド線に合わせる」のチェックを外すと隠れてしまっていた部分が表示されます。

ダイアログボックスは「ホーム」タブの段落グループにある小さなボタンをクリックすれば表示されます。

さいごに

グリッド線の表示/非表示切替は「表示」タブ以外にも「レイアウト」タブにある「配置」ボタンを押して表示されるメニューの「グリッド線の表示」から行えます。「グリッドの設定」機能と同じタブにあるので、覚えやすいかもしれません。

この記事の著者

上田 朋子(うえだ ともこ)

株式会社システムプラザソフィア代表取締役。マイクロソフト認定トレーナーとして、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)取得講座の講師実績多数。また職業訓練校として、パソコン初心者をたった3カ月でMOS取得まで導く分かりやすい指導方法にも定評がある。弥生認定マスターインストラクター。静岡県は清水に生を受けて50有余年、清水っ子の血が騒ぐ港祭が生き甲斐。知らない土地に出掛けたら、その土地の味噌・醤油を買うのが幸せ。

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