- 業務効率化
【Excel活用術】「データの入力規則」のさらなる応用技!入力済セルのエラーチェックをする方法 【第44回】
2021.07.13
著者:上田 朋子
これまで「データの入力規則」の基礎的な機能と応用技(入力できる値を制限しエラーメッセージを表示する方法)を紹介してきました。今回は「データの入力規則」を使ったデータチェック機能をご紹介します。
例えば下の表Aのような数字が入力された表があるとします。この中から「15から95以外のデータをエラー値」と定義して、表Bのようにマル付きでエラーのセルを検知するやり方です。
<その他のExcel活用術記事は【こちら】から>
目次
早速はじめましょう
今回は操作の説明のため、以下のような表を使って説明します。
こちらの表で「整数の15から95以外の数字」が入力されている場合、エラーとして検知できるようにしてみましょう。
入力規則の設定
まずはデータが入力されているセルB2からD4を選択し、「整数の15から95以外」を制限する入力規則を設定します。
操作は、セルB2からD4を選択した状態で、リボンの「データ」タブにある「データの入力規則」をクリックします(クリックすると「データの入力規則」ダイアログボックスが表示されます)。
次に、「設定」タブで「入力値の種類」を[整数]に変更します。
「データ」が[次の値の間]になっていることを確認し、「最小値」を[15]、「最大値」を[95]に設定します。
指定ができたらOKを押して、ダイアログボックスを閉じます。これで入力規則の設定ができました。
ここまでできたら、後はExcelにチェックをさせるだけ。
エラーデータのチェック
カーソルはどこにあってもかまいません。
シート内のどこかが選択されている状態(下の図の①参照)で、リボンの「データ」タブにある「データの入力規則」横の▼をクリックします。
メニューが表示されるので、「無効データのマーク」をクリックします。
するとExcelがエラー値を見つけ、エラー値を赤く囲んでくれます。
エラーの値は正しい値に修正すると自動的にアカマルが消えます。
また、表示されているアカマルを強制的に消したい場合は、「データの入力規則」の▼をクリックし、表示されたメニューから「入力規則マークのクリア」をクリックします。
ちょっとひとこと
このアカマルは印刷できません。また、アカマルを表示したまま保存してもアカマルは消えてしまいます。
ファイルを開いたらもう一回「無効データのマーク」をクリックして再表示してください。
あくまで入力とチェック作業中の「お助けツール」という位置づけかもしれませんね。
<その他のExcel活用術記事は【こちら】から>
この記事の著者
上田 朋子(うえだ ともこ)
株式会社システムプラザソフィア代表取締役。マイクロソフト認定トレーナーとして、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)取得講座の講師実績多数。また職業訓練校として、パソコン初心者をたった3カ月でMOS取得まで導く分かりやすい指導方法にも定評がある。弥生認定マスターインストラクター。静岡県は清水に生を受けて50有余年、清水っ子の血が騒ぐ港祭が生き甲斐。知らない土地に出掛けたら、その土地の味噌・醤油を買うのが幸せ。
【無料】お役立ち資料がダウンロードできます
弥生では、スモールビジネス事業者の皆さまに役立つ資料を各種ご用意しております。
経理や確定申告、給与、請求業務の基礎が学べる資料や、インボイス制度や電子帳簿保存法など法令対応集、ビジネスを成功させる起業マニュアル、弥生製品がよくわかる資料など、お役立ち資料が無料でダウンロードいただけます。ぜひご活用ください!
弥生のYouTubeで会計や経営、起業が学べる!
関連記事
事業支援サービス
弥生が提供する「経営の困った」を解決するサービスです。