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インボイス枠が強化!「IT導入補助金2024」の変更点や申請枠をわかりやすく解説【教えて!吉田先生】

2024.05.14

著者:弥報編集部

著者:吉田 学

2024年も引き続き「IT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金)」が継続されます。生産性向上のためにITツールは必要不可欠ですが、その大きな後押しとなるIT導入補助金はぜひ活用したい補助金制度といえます。

これまでは制度が複雑で「専門的な知識がないと対応できない」と申請を見合わせる事業者も少なくありませんでしたが、IT導入補助金2024では特にインボイス枠が強化されており、小規模事業者の方も利用しやすいように変更されています。今一度、IT導入補助金申請を検討してみてください。

今回は、IT導入補助金2024の変更点や拡充されたポイント、申込スケジュールなどについて財務・資金到達コンサルタントの吉田学先生に伺いました。

※本記事は2024年4月時点の情報を基に作成しております。法令などの最新情報については、政府・各省庁などから出ている文書をご確認ください。


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IT導入補助金とは何ですか?

IT導入補助金は、2017年にスタートした中小企業・小規模事業者を対象とするITツール導入支援制度です。労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX化などに向けたITツール(ソフトウェア、アプリ、サービスなど)の導入を支援する補助金となっています。

イメージしにくいかもしれませんので、「ITツール活用事例」を参考にしてみてください。自社と同じ業種の活用事例などもあるはずです。

(参考)
ITツール活用事例|IT導入補助金2024

IT導入補助金2024は、これまでと何が違うのですか?

IT導入補助金2024では、補助対象の枠として「デジタル化基盤導入枠」が廃止となり、新たに「インボイス枠」が設置されて小規模事業者への補助増額が追加されました。また、対象となるソフトウェアからのECサイト構築制作が除外されています。

以下、今回の大きな変更点であるインボイス枠新設について、詳しく見ていきましょう。

IT導入補助金2023までは、補助対象枠として大きく「通常枠」「セキュリティ対策推進枠」「デジタル化基盤導入枠」の3枠が用意されていました。

それに対して、IT導入補助金2024では、「通常枠」「インボイス枠(電子取引類型)」「インボイス枠(インボイス対応類型)」「複数社連携IT導入枠」「セキュリティ対策推進枠」の5枠が設定されています。

今回拡充された「インボイス枠(電子取引類型)」と「インボイス枠(対応類型)」について、詳しく解説します。

インボイス枠(電子取引類型)

「電子取引類型」では、発注企業(大企業含む)が費用負担してインボイス対応済の受発注ソフトを導入し、受注者である小規模・中小事業者などが無償で利用するケースも支援されます。クラウド利用料は、最大2年補助されます。

インボイス枠(インボイス対応類型)

「インボイス対応類型」は会計、受発注、決済ソフトおよびPC、タブレット、レジ、券売機などのハード設備の導入支援が対象となります。「会計、受発注、決済ソフト」(50万円以下)については、小規模事業者の補助率は4/5ですので、かなり大きな補助といえるでしょう。導入を検討されている場合は、ぜひ申請をしてください。

中小企業に対する補助率は3/4になりますが、それでも高い補助率です。なお、「会計、受発注、決済ソフト」(50万円超~)の場合、50万円以下については小規模事業者の補助率は4/5となっています(中小企業は3/4)。

申請から交付までの具体的な流れを教えてください。

申請の流れは、以下の通りです。

ステップ1

まずはIT導入補助金のサイトおよび公募要領などでしっかりと理解してください。IT導入補助金は複雑に感じられるかもしれませんが、正しく理解することが大変重要です。

ステップ2

「IT導入支援事業者・ITツール検索」を活用し、まずは自社の業種や事業規模、経営課題に沿ってIT導入支援事業者を選定し、導入したいITツールを選定します。

ステップ3

申請に必要な「gBizIDプライムアカウント」を取得します。

(参考)
gBizID|デジタル庁

ステップ4

IT導入支援事業者とともに、交付申請を行います。

ステップ5

「交付決定」を受けます。

ステップ6

交付決定を受けたら、補助事業を実施します。交付決定前に契約・導入した際の経費は補助対象となりませんので、注意してください。すべての補助事業が完了しましたら、「事業実施効果報告」を行う必要があります。

※ステップ4の「交付申請」とステップ6の「事業実施効果報告」は、IT導入支援事業者と共同で申請内容を作成し、申請者が手続きを行う必要があります。

IT導入補助金の問い合わせ先や、今後の実施スケジュールについて教えてください。

IT導入補助金の問い合わせ先は、IT導入補助金事務局(IT導入補助金コールセンター)となっています(2024年4月時点)。

(お問い合わせ先)
IT導入補助金2024事務局
電話:0570-666-376
IP電話:050-3133-3272
受付時間9時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日、および年末年始を除く)

また、IT導入補助金の公募スケジュールは、以下の通りです。

※2024年4月時点で確定している予定のみになります。

〈通常枠〉
3次締切日:2024年5月20日(月)
4次締切日:2024年6月19日(水)

〈インボイス枠(インボイス対応類型)〉
4次締切日:2024年4月30日(火)
5次締切日:2024年5月20日(月)
6次締切日:2024年6月3日(月)
7次締切日:2024年6月19日(水)

〈インボイス枠(電子取引類型)〉
3次締切日:2024年5月20日(月)
4次締切日:2024年6月19日(水)

〈複数社連携IT導入枠〉
2次締切日:2024年6月19日(水)

〈セキュリティ対策推進枠〉
3次締切日:2024年5月20日(月)
4次締切日:2024年6月19日(水)

申請する際に相談したい場合は、だれにすればよいですか?

まずは身近な相談相手として、顧問税理士にご相談してください。また、IT導入補助金のコールセンターでも相談に応じてくれます。

なお、手続きは「IT導入支援事業者」と一緒に行います。IT導入支援事業者とは、IT導入補助金の手続きをする際のパートナーです。ITツールの説明、導入、運用方法の相談などのサポートおよび、補助金の交付申請や実績報告といった事務局に提出する各種申請・手続きのサポートを行ってくれます。

IT導入補助金は複雑で、手続きを行ううえで専門的な知見が必要な場面も多く出てくることが予測されます。IT導入支援事業者が早々に決め、相談しながら手続きを進めましょう。

なお、IT導入補助金で弥生製品をご購入いただく方法についての詳細はこちらのページをご確認ください。


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この記事の著者

弥報編集部

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吉田 学(よしだ まなぶ)

財務・資金調達コンサルタント
株式会社MBSコンサルティング 代表取締役。1998年の起業以来、「資金繰り・資金調達支援」に特化して創業者や中小事業者を支援。これまでに1,000 社以上の資金調達相談・支援を行い、その資金調達支援総額は20億円超。主な著書に、「社長のための資金調達100の方法」(ダイヤモンド社)、「究極の資金調達マニュアル」(こう書房)、「税理士・認定支援機関のための資金調達支援ガイド」(中央経済社)、「税理士だからできる会社設立サポートブック」(第一法規)などがある。
また、全国の経営者・士業などを対象にした会員制の資金調達勉強会「資金調達サポート会(FSS)」を主催している。

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