Excelで計算式や文字列をドラッグよりかんたんにコピーできるテクニック。何百行でも、何万行でもあっと言う間ですよ。
上の表では、4行目で売上金額(E列)、消費税(F列)、税込価格(G列)をそれぞれ計算しています。そしてこのあと、E4からG4を範囲選択して表の最後までザーっとドラッグして表を完成...というのが普通のパターン。
・・・みなさん、もっとかんたんな方法があることを知ってました?
実は、ダブルクリック一発でコピーが完了するんです。
早速やってみましょう!
ドラッグする範囲を囲ったら、その囲みの右下に表示される小さな■(フィルハンドルといいます)をダブルクリック。するとあっという間に、最後の行まで式や文字列がコピーされます。100行でも、1,000行でも、10,000行でも。
ここで、種明かしをすこし。
Excelは選択された範囲の周囲をさぐって「たぶんここまでが表の範囲」と判断します。そして「Excelの判断した表の範囲」の最終行までデータを複写し続けます。「周囲」の判断材料は、データが連続していることや、一行目の見出し項目が何処まで続いているかなど。私たちが無意識に「表の範囲はこれくらい」と判断するくらいの知恵を持たされているようです。すごいね、Excel君。
そのダブルクリックの発展形。1→2→3、10→20→30といったといった連続番号もこのダブルクリックが使えます。サンプル表のNo(A列)に、1、2,3といった番号をふる場合の手順は次の通り。
- セルA4に「1」、セルA2に「2」を入力
- A4からA5を範囲選択
- 範囲の右下にあるフィルハンドルをダブルクリック
以上。ポイントは必ず2つのセルを範囲選択することです。入力する数値を、10、20とすれば10ずつ増える値、10、9とすれば1ずつ小さくなる数字が入ります。
でもね、廻りにデータがないと、ダブルクリックをしても連番はできません。さすがのExcel君もどこまで番号を振っていいのかわかりませんからね。そんなときには、地道に■をドラッグしてくださーい。
最後にひとつ、■の名前はフィルハンドル。名前を知っていると、機能を検索したりわからないことを調べたりするときに便利です。ぜひ、便利に使って覚えてください。