今回は、計算結果の切り上げ、切り捨てなど、端数を丸めるテクニックです。
下の表の例では、現行価格に7%上乗せして新価格を試算したところ、小数点以下の端数が出てしまっています。本当は小数点以下の端数を切り上げて、新価格を算出したいのですけどね。こんなときの出番が、端数を丸める関数です。
今回は切り上げで計算したいので、計算式にROUNDUP(ラウンドアップ)という関数を追加して式を修正します。切り捨てだったらROUNDDOWN(ラウンドダウン)、四捨五入はROUND(ラウンド)を使います。
使い方は全くおなじ。《端数の丸めはラウンド、切り上げはアップ、切り捨てはダウンを追加》と覚えます。コツを覚えれば、関数は簡単。早速やってみましよう。
新価格を表示したいD3には、現行価格C3に1.07を掛けた値を算出する計算式「=C3*1.07」が作成済みです。1. 作成済みの計算式を修正するので、計算式の入っているセル(ここではD3)をダブルクリックやF2で編集できる状態にして、カーソルを「=」の後ろに移動します。
2. 計算式に切り上げの関数ROUNDUP追加するので、具体的には、半角英数字で「ro」と入力します(「ro」は半角であれば大文字の「RO」でもOK)。

※ROを入力すると、ROから始まる関数一覧が表示されます。
3. 関数一覧からROUNDUP関数をダブルクリックして関数を指定します。4. 数式の末尾にカーソルを移動します
5. 半角で「,0(ゼロ)」を追加し、Enterで確定。これで数式は完成です。

※関数末尾の「)」はEnterで自動的に付加されます。
《補足:数式の後ろに追加する「,0(ゼロ)」の説明》
ROUND系の関数では、切り捨てや切り上げを数値のどの桁で行うのかを指定する必要があります。小数部分がいらない場合は「0(ゼロ)」、小数1桁が必要ならば「1」、2桁ならば「2」を、「,(カンマ)」に続けて入力します。
今回の関数式は、小数点以下を切り上げるので「=ROUNDUP(C3*1.07,0)」です。
小数点第1位まで計算するなら「=ROUNDUP(C3*1.07,1)」となります。
ところで、10円単位で切り上げしたいというときにはどうしましょう?
答えは「「=ROUNDUP(C3*1.07,-1)」。
100円単位なら「,-2」、1000円なら「,-3」です。