誰かが作った商品リストのExcelファイルを開いてみたら、表示された商品コードや商品名の半角と全角がぐちゃぐちゃ・・・。見栄えが悪いからキレイに直したい!・・・そんなときに使える便利な2つの関数、「ASC関数」と「JIS関数」をご紹介します。

半角と全角が混在している一覧表
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早速はじめましょう
表の商品コード(A列)、同じ文字数なのに、縦に並べると何故かお尻が揃っていません。理由はコードの一部が全角だから。一見解りづらいけれどコンピュータは全角と半角をきっちり判別します。(A2の「0002」、A5の「0008」、A7の「-」が半角です)
また、商品名もカタカナが半角だったり全角だったりするので、この際すべて全角で統一します。そこで、ASC(アスキー)関数を使って商品コードを全て半角に整え、次にJIS(ジス)関数で商品名をすべて全角にします。
ワンポイントMemo
ASC(アスキー)関数:文字列を「全角文字」→「半角文字」に変換します。
JIS(ジス)関数:文字列を「半角文字」→「全角文字」に変換します。
【手順1.ASC関数でデータを半角にする】
D列に半角商品コードを表示したいので、D2に=ASC(A2)と入力します。
これだけです。あとは、D2に入力した式を、ドラッグやダブルクリックなどでデータの最後まで複写してください。商品コードが半角に整えられて見やすくなり、読み間違いなどミス防止にも繋がります。
【手順2.JIS関数でデータを全角にする】
E列に全角商品名を表示したいので、E2に=JIS(B2)と入力します。
こちらもこれだけです。あとは、E2に入力した式を、ドラッグやダブルクリックなどでデータの最後まで複写してください。商品名もが全角で整い、さらにうれしくなりました。
《おまけ1》
下の図はASC関数で商品名を半角にしたものです。見てわかるように、ASC関数はひらがなや漢字は半角にしません。
《おまけ2》
計算に使っている数値もJIS関数で全角に変換できます。でも、全角になったデータは「文字」に変わるので、計算はできません。カンマも表示されません。
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