これまで「データの入力規則」の基礎的な機能と応用技(入力できる値を制限しエラーメッセージを表示する方法)を紹介してきました。今回は「データの入力規則」を使ったデータチェック機能をご紹介します。
例えば下の表Aのような数字が入力された表があるとします。この中から「15から95以外のデータをエラー値」と定義して、表Bのようにマル付きでエラーのセルを検知するやり方です。<その他のExcel活用術記事は【こちら】から>
早速はじめましょう
今回は操作の説明のため、以下のような表を使って説明します。
こちらの表で「整数の15から95以外の数字」が入力されている場合、エラーとして検知できるようにしてみましょう。
《入力規則の設定》
まずはデータが入力されているセルB2からD4を選択し、「整数の15から95以外」を制限する入力規則を設定します。
操作は、セルB2からD4を選択した状態で、リボンの「データ」タブにある「データの入力規則」をクリックします(クリックすると「データの入力規則」ダイアログボックスが表示されます)。
次に、「設定」タブで「入力値の種類」を[整数]に変更します。
「データ」が[次の値の間]になっていることを確認し、「最小値」を[15]、「最大値」を[95]に設定します。
指定ができたらOKを押して、ダイアログボックスを閉じます。これで入力規則の設定ができました。
ここまでできたら、後はExcelにチェックをさせるだけ。
《エラーデータのチェック》
カーソルはどこにあってもかまいません。
シート内のどこかが選択されている状態(下の図の①参照)で、リボンの「データ」タブにある「データの入力規則」横の▼をクリックします。
メニューが表示されるので、「無効データのマーク」をクリックします。するとExcelがエラー値を見つけ、エラー値を赤く囲んでくれます。
エラーの値は正しい値に修正すると自動的にアカマルが消えます。
また、表示されているアカマルを強制的に消したい場合は、「データの入力規則」の▼をクリックし、表示されたメニューから「入力規則マークのクリア」をクリックします。
《ちょっとひとこと》
このアカマルは印刷できません。また、アカマルを表示したまま保存してもアカマルは消えてしまいます。
ファイルを開いたらもう一回「無効データのマーク」をクリックして再表示してください。
あくまで入力とチェック作業中の「お助けツール」という位置づけかもしれませんね。
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