- 業務効率化
【第10回】カメラを使って自由な表レイアウトを実現する
2017.12.18
著者:上田 朋子
Excelで列の幅や高さが違う表を同じシートに作成するテクニック。下のサンプルのように、列幅が違う表を上下に並べて配置したい場合などに便利です。
クイックアクセスツールバーに《カメラ》を追加しておくと、簡単に実現できます。
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目次
早速はじめましょう
まずは下図のように、あらかじめ「購入予定表」と「押印欄」を別々のシートに作成しておきます。
2つの表ができたら、下の手順で《カメラ》をクイックアクセスツールバーに追加し、追加した《カメラ》を使って別シートにある押印欄の表を購入予定表の下に並べます。
1. Excel画面の左上にあるクイックアクセスツールバー右端の▼をクリックします。
2. 一覧が開いたら、「その他のコマンド」をクリックします。
3. 「Excelのオプション」ダイアログボックスが開きます。
この画面は、よく使うコマンド(Excelでは機能のことをコマンドといいます)をクイックアクセスツールバーに追加するためのものです。
画面左列のコマンド一覧から追加したいコマンドを選択して、「追加」を押すと右列の一覧に追加されます(具体的なやり方の説明は次行以降です)。
4. 「カメラ」コマンドを出したいので、ダイアログボックスの「コマンドの選択」欄で「基本的なコマンド」をクリックします。
5. 「コマンドの選択」一覧が開いたら、「リボンにないコマンド」をクリックします。
6. 表示されたコマンド一覧から、「カメラ」を探します。
コマンドは概ね50音順に並んでいます。スクロールして「カメラ」を探してください。
7. 「カメラ」が見つかったら、「カメラ」をクリックして選択し、「追加」ボタンを押します。
8. クイックアクセスツールバーのユーザー設定欄に「カメラ」が追加されました。
9. 追加が確認できたら、エンターキーを押すか、画面画面右下のOKをクリックして、Excelの入力画面に戻ります。
10. 画面左上のクイックアクセスツールバーに「カメラ」が追加されたことが分かります。
※これでカメラの追加ができました。このあと、カメラ機能を使って押印欄の表を購入予定表の下に並べます。
11. 「押印欄」シートを表示して、押印欄を囲み、カメラをクリックします。
カメラをクリックすると、選択範囲の囲み線が点滅します。
12. 「購入予定表」シートを表示し、「押印欄」を表示したい場所をクリックします。
※位置の調整もできるので、「だいたいこの辺り」という場所でクリックします。
13. 印鑑表が表示されたら、表をマウスでドラッグして位置を決めます。
《おまけ》
カメラで貼り付けた表は、Excelでは「リンクされた図」として取り扱われます。「図」なので、大きさも自由に変更できます。
具体的には、表の角にある○(コーナーマーク)をドラッグします。縦横比を保ったままサイズ変更ができます。
カメラの便利なところは、セルサイズに関係なく表の大小が変更できることと、元の表の変更が自動的に反映される点です(カメラで貼り付けた表をダブルクリックすれば、元の表が表示されます)。
役職名を変えたり、背景色や線の色を変えるなどいろいろ試して便利さを実感していただけると嬉しいです。
「カメラ」機能は、コピーと貼付オプションの「リンクされた図貼付」の合わせワザで実現できる機能ですが、カメラのほうが直感的に仕事が進められるようで気に入っています。
《さらに補足》
クイックアクセスツールバーへのコマンド追加は、カメラを追加する要領でできます。使用頻度が高い機能をタブ切り替えで使っている場合は、ぜひクイックアクセスツールバーを活用してください。
リボンには表示されていない裏技みたいな機能もありますよ。「=」や「+」などもあるので、計算にも便利かもしれません。
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この記事の著者
上田 朋子(うえだ ともこ)
株式会社システムプラザソフィア代表取締役。マイクロソフト認定トレーナーとして、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)取得講座の講師実績多数。また職業訓練校として、パソコン初心者をたった3カ月でMOS取得まで導く分かりやすい指導方法にも定評がある。弥生認定マスターインストラクター。静岡県は清水に生を受けて50有余年、清水っ子の血が騒ぐ港祭が生き甲斐。知らない土地に出掛けたら、その土地の味噌・醤油を買うのが幸せ。
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