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「無料で」「誰でも」「美しい」ホームページがつくれるクラウドサービス3選!
2017.02.03
ホームページを開設するには、公開する場所(サービス)を決めたり、ページのデザインをしたりと、いろいろな専門知識が必要になります。そのため専門の業者に頼んでしまうケースが多いのですが、実は、誰でも簡単に美しいデザインのホームページをつくれるサービスがあるのです。しかも無料のサービスもいくつかあるので、「業者に頼むほどの予算がない」という方にオススメです! そんなホームページ作成サービスをご紹介しましょう。
目次
「Ameba Ownd」IT大手の信頼感!完全無料でホームページが持てる!
IT大手のサイバーエージェントが運営する「Ameba」は、芸能人も利用するブログサービスが有名ですが、「Ameba Ownd(アメーバオウンド*)」は同社が手掛けるホームページ作成サービスです。現在のところ完全無料で利用でき、商用利用も可能なので会社のホームページとして活用できます。
*オウンド=「自身の」という意味。近年では、自社が持つメディアを「オウンドメディア」と呼び、企業からの積極的な情報発信に用いられている
利用方法も簡単で、Amebaの会員登録後、まずホームページのデザイン(テンプレート)を選択します。さまざまなテーマに合わせて100種類ほど用意されており、パソコン用だけでなくスマホで見るデザインにも対応しています。
ページの編集は、すでにページデザインされたテンプレートがベースになっているので、必要な文言に書き換えたり、画像を差し替えたりするだけで、簡単にホームページが完成します。まずは公開して、徐々にカスタマイズしていくとよいでしょう。
画像や文字要素を追加したいときは、左側に並んだアイコンをクリックし、入れたい場所にドラッグ&ドロップするだけ。位置はブロック単位で指定でき、TwitterやFacebookなどの投稿記事を表示したり、Googleの地図やYouTubeなどの動画を貼ることもできます。また、HTML(ホームページをつくるための言語)が分かる人は、HTMLを記載できるアイコンも用意され、CSS(デザインを指定するための記述)の追加指定もできます。
Ameba Owndの良いところは、ブログのような記事投稿機能を利用するだけで、ホームページのデザインをいじることなく、手軽にホームページの更新ができるところ。文字だけでなく画像なども挿入できるので、ある程度自由なスタイルで更新できます。
もう1つ良いところが、独自ドメインの指定。独自ドメインとは、例えばホームページのアドレスが「https://media.yayoi-kk.co.jp」だったら、ドメインはyayoi-kk.co.jpにあたり、marcheの部分はサブドメインといいます。独自ドメインを利用しない場合は、サブドメイン(Ameba Owndの場合は、●●●.amebaownd.comと●●●の部分が自由に指定できます※)での公開となります。
会社のホームページとなると、やはり独自ドメインが望ましいと思いますが、ほかのサービスでは独自ドメインの指定は有料の場合が多く、さらに独自ドメインの取得・維持費用がかかり負担になります。Ameba Owndであれば、無料で独自ドメインの指定ができるので、その分負担軽減となり嬉しい仕様といえます。
※ドメインはamebaownd.com以外にも複数用意されている
SEOに関しては、ページごとに検索エンジン向けの設定ができ、どれくらいの人がホームページに訪れたのかの統計も確認できます。SNSとの連携やブログのインポートもサポートされているので、ほかのメディアと相乗効果で認知度を上げられるでしょう。
さらに、オンラインショップを開設するためのシステムも無料で提供されています。ショップ用のデザインも用意されており、決済方法はクレジットカード、銀行振り込み、コンビニ決済が利用可能。商品を登録すれば、すぐにでも開設できる手軽さです。
このようにすべて無料なので、写真素材さえ用意すればすぐにでも開始できます。広告も表示されないので、会社のホームページとして利用するには最適なサービスです。
「Wix」利用者数6,800万人!柔軟性のあるデザインが世界中で愛されている
イスラエルに本社を置くWix社は、2006年にサービスを開始。世界190カ国、6,800万人以上に利用されています。日本語化もしっかりサポートされているので、安心して利用できるでしょう。
ホームページ制作はAmeba Owndと同様に手軽なのがポイント。会員登録後、利用するページのデザイン(テンプレート)を選択したら、テンプレートをもとに編集するだけ。とにかくテンプレートのデザインが洗練されていて、500種類と豊富なのが特徴。最近多くのホームページで見かける、スクロールするとページが切り替わっていくような最先端のテンプレートもしっかり用意されています。また、動画のヘルプが用意されていて、ホームページの作り方を解説してくれるので、ホームページづくり未経験の人でも安心です。
編集する機能も豊富で、250種類以上も用意。デザイン系のソフトのように、文字や画像などの要素を自由に配置できるため、テンプレートをベースに制作しても、ある程度独自色を出しやすくなっています。
ブログの記事を埋め込むこともできるので、サイトを更新する際にブログの機能を利用することも可能です。また、スライドショーや動画、SNS投稿の埋め込みもさまざまな見せ方が用意されていたり、オンライン予約システムやレストランのメニュー作成などの機能もあるので、さまざまな業種のホームページに対応できます(一部有料なものもあり)。
また、有料プランになりますがオンラインショッピングの機能も用意。独自ドメインやメルマガ配信にも対応しています。まず立ち上げ時は無料でできる範囲でスタートし、アクセス数が増えてきたら有料プランへ移行するのがオススメです。そうして、さらにコンテンツを充実させたり、オンラインショップを開設したりしていくとよいでしょう。
参考:WiXのプラン一覧
SEOに関しては、検索キーワードを入力して検索サイトで実行した場合のレポートを見ることができるので、それを参考に改善していくことができます。
「BiNDクラウド」国産ソフトからクラウド化した老舗
デジタルステージの「BiND for WebLIFE」は、誰でも簡単にデザイン性の高いホームページがつくれることを目指して開発されたソフトで、2007年に登場。その延長で2014年に開始されたサービスが「BiNDクラウド」です。
ほかのサービスと同様、会員登録後は、デザイン(テンプレート)を選択して、必要なところを編集するだけ。洗練されたデザインのテンプレートがさまざま用意されていて、スマートフォンに対応したものもあります(作成するには一部機能が有料なものもあります)。
テンプレートを選択すると、初心者向けの「スマートモード」と、より柔軟な設定ができる「エディタモード」のどちらかを選択します。デザインはすでにできあがっているので、まずはスマートモードでの編集をオススメします。
編集はブロック単位で行えます。各ブロックはカラフルな枠で描かれているので、認識しやすくブロックごとに「編集」を選択して修正するので、誤って動かしたり削除したりすることなく安心して作業できます。
「編集」を選択すると、ダイアログが表示され、そこで作業します。文章は、「見出し」や「本文」と別々に入力するようになっていて、デザインを気にすることなくブログで記事を作成するように進められます。
画像の編集機能「SiGNPro」も用意されていて、文字や図形を挿入したり、写真を切り抜いたりという簡単な作業を行えます。また、「ビルボード」と呼ばれるスライドショーのようなメッセージ表示も、このツールで作成できるので、画像編集ソフトを使わずにブラウザ上だけで作業が完結できます。
画像や記事を挿入した場合は、「ブロックの追加」を選択しスペースを確保し、「編集」から追加作業ができます。画像や文章はもちろん、TwitterやFacebookの投稿記事を表示したりYouTubeの動画を挿入したりするのも簡単にできます。
ブロックのテンプレートも用意されていて、デザインを気にせず文章と画像を指定するだけで画像入り記事や一覧表示ができるので、記事の追加や修正もやりやすくなっています。また、ブログ機能「BiND Press」も用意されているので、記事をホームページに挿入すれば、ブログを更新するだけでホームページを刷新できます。
初年度無料のエントリーコース(2年目以降は月額税別480円)、プロコース(同2980円)、ビジネスコース(同9,800円)と会社のレベルに合わせて3つのコースを用意。有料コースなら、ショッピングカートが使えたり(エントリーコースでも商品5点までは利用可能)、Yahoo! プロモーション広告費7,500円分が含まれていたりと、かなり充実したサービスになります。
また、パッケージソフト「BiND9」と連動でき、ソフトで編集してクラウド上へアップするということもできるのは、ほかにないサービスです(パッケージソフトを購入すると1年間分のプロコース1年利用ライセンスが付属)。
ホームページを0からつくるのは非常に大変ですが、テンプレートをもとに作り上げる程度なら、初心者でも難しいことを考えずに作成できるはずです。ホームページ制作業者につくってもらっても、更新作業のたびにお願いしていたらかなりの出費になります。どんなホームページをつくりたいか、何を伝えたいのか固まっているのであれば、ホームページ作成サービスを活用するのも1つの手でしょう。無料から始められるので、試行錯誤しながらも、自社の思いが詰まったホームページを作り上げてみてはいかがでしょう?
この記事の著者
飯島 範久(いいじま のりひさ)
フリーの編集・ライター。1992年にアスキー(現KADOKAWA)へ入社し『DOS/V ISSUE』や『インターネットアスキー』『週刊アスキー』などの編集に携わる。2015年に23年務めた会社を辞めフリーとして活動開始。PCやスマホはもちろん、ガジェット好きで各種媒体に執筆している。
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