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「DX」って単なる「IT化」とはどう違うの? マンガで分かるスモールビジネス用語
2022.05.25
著者:斎藤充博

スモールビジネスを営んでいると、耳慣れない専門用語が現れるもの。そんな言葉を解説するマンガ連載です。ただし解説してくれるのは……。神出鬼没の謎のヒーロー?!
第9回は「DX」です。DXとは「デジタル・トランスフォーメーション」のこと。単に仕事にITやデジタルの要素を取り込むだけでは、DXとは呼べません。ではどんな事例がDXになるのでしょうか。
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目次
DXとは
「DX」という言葉を最近よく聞くようになりました。どうやら仕事にITやデジタルを導入することのようですが、それだけではちょっとDXとは呼べないようです。
経済産業省はDXを以下のようにまとめています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
ちょっと長くてややこしいですが、カギとなりそうなのは以下の部分でしょうか。
- 製品やサービス、ビジネスモデルを変革
- 業務内容そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革
つまり、デジタルを用いて、仕事をまるっと変えて、有利になっていこう! ということです。
例えば、個人間で不要品を売買できるフリマアプリがあります。これまでもITで個人間売買をするシステムはありました。しかしこのアプリは、完全にスマートフォンで取引を完結させる流通システムを作り上げたり、アプリに決済機能を備えたりしています。単なるフリマアプリのビジネスモデルを大きく超えたものがあります。
ちなみに余談ですが、なぜ「デジタルトランスフォーメーション」をDXと略すのか(Digital TransformationならDTでは?)というと、Transには「交差する」「横切る」「超える」という意味があり、英語圏ではTransをXと省略して表記することが多いからだそうです。

僕はマンガやライターの仕事をメインにしていますが、指圧師でもあります。指圧師は対面で人と接することが必須。この新型コロナウイルスの流行下において、どうしても感染リスクを想起させる仕事になっています。深刻な状況です。
そんな中、マンガの中で「指圧師によるリモートのストレッチ講座」をDXの例としてあげてみました。これは私の知りあいが実際に行っていたことです。
DXというと、大企業が行う取り組みに思えるかもしれません。しかしこのように「新型コロナウイルスで影響を受けやすい業態のスモールビジネス」は、むしろ意識せずに自然とDX化して、商売を柔軟に変化させている例も見受けられます。
環境にあわせて、商売は変化していく必要があるというのは、誰もが考えていることだと思います。現在では、その中の有力な手段の一つがDXなのではないでしょうか。
この記事の著者
斎藤充博
1982年生まれ。ノンバンク金融の営業を退職した後に、指圧師、マンガ家、ライターなどの仕事をしていまに至っています。著書に『いやしのツボ手帳』(永岡書店)、『ツボストレッチ』(日本文芸社)などあり。
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