- 業務効率化
【実際に聞いてみた】経理の副業って本当にできる?勤務時間や収入面はどう?
2021.11.24
副業を認める会社は、既に5割以上に達しているといわれています。不動産業・飲食業といった業種は特に容認が進んでいて、受け入れに関しては中小企業のほうが積極的です。テレワークの普及により通勤時間が削減され、余った時間で副業をしてみたいという人も多いようです。では、経理の副業は可能なのでしょうか?
今回は実際に経理の副業をしている「Tさん」に、勤務時間や本業とのバランス、収入などについてお伺いしました。Tさんが副業として利用しているメリービズ株式会社のオンライン経理代行サービス「バーチャル経理アシスタント」についてもご紹介します。
目次
副業を始めたきっかけや本業との時間配分は?
本業は何をされているのでしょう。副業との時間配分や業務の比重はどのような感じですか?
本業では経営企画室で働いていて、経営戦略をメインに経理も担当するという感じです。本業の勤務時間はだいたい10:00~18:00で、副業は平日の夜と休日の昼に行っています。比重は本業が8~9割、副業が1~2割くらいのバランスです。
平日の副業は遅くても22:00か23:00には終わらせるようにしています。副業を始めるときに、本業も副業もおろそかにしないと決めたので、あまり無理はしません。
副業を始めてから、タイムスケジュールをしっかり組むようになりました。以前は帰宅後にダラダラとテレビやYouTubeを観ていたのですが、その時間を副業に充てています。そのため起床・就寝の時刻は、以前と大きくは変わっていないです。
経理の副業をしようと思ったきっかけを教えてください。
前職時代のクライアントから経理を手伝ってほしいという依頼があり、やってみたところとても感謝されたんですね。転職してからはずっとバックオフィスで裏方の仕事をしていたので、社外の人とのやり取りもとても刺激になりました。「自分には経理の仕事が向いている」「経理が好きだ」という気づきにもつながりましたし、それが副業として経理を始めたきっかけです。
メリービズの「バーチャル経理アシスタント」を知ったきっかけと、数ある経理代行サービスの中から選んだ理由を教えてください。
本業の勤務先で経理のアウトソーシングを探していた時期があって、そのときにメリービズを知りました。バーチャル経理アシスタントの経理スタッフとして働くことを選んだ理由は、すべての業務をリモートでできるからです。本業に影響しない形で、自分の時間を有効に使えます。
基本的に案件は、メリービズからスタッフ個々人に合ったものを紹介していただきます。場合によっては1か月以上待機が発生することもあるみたいですが、私の場合は登録してからわりとすぐに、仕事の依頼が来ました。
業務内容や収入面についてズバリ聞いてみた!
副業ではどのような業務を行っているのでしょうか。クライアントやスタッフ間のやり取りの方法についても教えてください。
私が担当している中で多いのは、帳簿の入力内容をダブルチェックする業務です。仕事の進め方は基本的には月単位で、依頼された業務を決められた日までに終わらせるという感じです。
クライアントやスタッフとのやり取りには、Slackを中心にTeams・Chatworkなどのコミュニケーションツールを使用します。業務設計などはメリービズ内の業務設計専任の方が担当していただけるので、実務に集中できますね。何か聞きたいことがあったら、業務設計担当者や同じ案件を担当しているスタッフに、すぐに相談できることも安心する点です。
副業を始める前と後で変わったことはありますか?収入面も含めて教えてください。
今まで浪費していたような時間を副業に充てているので、睡眠時間が削られたなどということはないです。本業では自分1人で業務を完結しているため、副業をすることで、クライアントや同じ案件を担当するスタッフとコミュニケーションを取ることが、むしろ精神面でプラスになっていると感じます。あとは自分のやるべきことと、そこに割く時間を意識するようになり時間の使い方が明確になりました。
副業をしていることは妻も知っていて、収入はすべて私のものというのも承諾してもらっています。副業の収入は、本業を10とすると1にも満たないくらいです。でも、趣味のゴルフに使えるお金が増えたので満足しています。
ちなみに、報酬はどのように支払われますか?支払いまでの期間についても教えてください。
報酬は時間単価で実務のあった月に、月末締めで翌月末に振り込まれます。担当案件ごとに、稼働した日付と時間を専用のシートに記録してメリービズに請求しています。
本業と副業のバランスを保つコツを教えてください。
自分のスケジュールを管理する習慣をつけることと、どちらにもしっかり力を注げるよう無理をしすぎないという点です。それと「なんのために副業をするのか」を明確にしておいた方がよいでしょう。すき間時間があるからなんとなく……というより、稼いだお金を生活費に充てるとか、具体的な目的を掲げると継続しやすいと思います。
どんな生活を送っている人が経理の副業に向いていると思いますか?
仕事の進め方や趣味の時間といったワークライフバランスを、ある程度自分の裁量で決められる人は向いているのではないでしょうか。経理の仕事はきっちり期限が決められていて、やるべきこともほぼ決まっているので、時間管理ができる人なら本業と並行できると思います。
業務を遂行するうえで気をつけていることは?
副業はクライアントが動いていない時間に作業することになるので、コミュニケーションで時間のロスがないように心がけています。クライアントに向けての質問は、相手の経理への理解度や、求められていることなどを考慮しつつ丁寧に。スピーディーに仕事を進めるために、業務に優先順位を付けることも大切です。
いろいろな会社の経理業務ができるのは副業ならでは
副業を行うことで、ご自身のスキルアップにつながったと感じていますか?
経理は社内でのやり取りがほとんどですから、副業を行うことで対外的なコミュニケーションスキルが身に付くのではないでしょうか。経理のスキルは、主に「実務」「知識」の2つです。まず実務ですが、私の場合はひたすら帳簿を作ります。業種によって帳簿の付け方がまったく違うため、できればいろんな会社の経理を経験するのがおすすめです。それは1つの会社にいてもなかなか経験できませんし、経理代行サービスが役に立つと思います。
知識については、税法は随時変わっていくので書籍だとタイムラグがあります。私は国税庁のホームページなどで最新情報を収集していますね。
これから経理の副業をしたいと思っている人に、メッセージをお願いします。
テレワーク・パラレルワークなど働き方が変わっていっても、経理の仕事がなくなることはないでしょう。ただデジタル化が進む中で、どこの会社も経理にコストは掛けられなくなってきている。そうなると副業としての経理の需要は、ますます増えていくんじゃないかと思います。簿記の資格を持っているとか商業高校出身だとか、少しでも経理の経験がある人は積極的にチャレンジしてほしいですね。
弥生会計の使用経験があれば有利?メリービズ株式会社の担当者にも聞いてみた
最後にバーチャル経理アシスタントを展開している、メリービズ株式会社のご担当者からもコメントをいただきました。
「こんな人にぜひ応募してほしい」という人物像はありますか。
チームでの業務や協力し合うことに積極的な方、経理が好きな方だと嬉しいです。メリービズの業務はフルリモートですが、基本的にはチームで連携します。そのため子育て・介護・本業などがあっても、チームで助け合うことで経理の知識や経験を活かしてお仕事をしていただくことが可能です。
また、複数の案件を担当することもできるので、さまざまな企業の経理を学びたいという方にはぴったりの環境ではないかと思います。
業務開始後に悩みなどあれば、随時ご相談ください!これまで副業やフリーランスの経験がない方も、ぜひ安心してチャレンジしてほしいです。
審査があるそうですが、難易度はどれくらいでしょうか。弥生製品を扱えると有利でしょうか?
テストの難易度については、日商簿記2級程度の知識があれば合格できると思います。これは、企業の経理業務を問題なく実施できる程度の知識です。ただし、日商簿記の資格をお持ちでなくとも、実務経験を通して同等かそれ以上の知識がある方もいらっしゃいます。資格の有無よりテストの結果と面接で判断しています。
そして、弥生会計は広く企業に導入されている会計ソフトですから、使用経験があれば弥生会計を導入しているクライアントの案件はご紹介しやすくなります!どの会計ソフトも基本的な仕組みは似通っていますので、弥生会計に慣れていれば他の会計ソフトにも取り組みやすいのではないでしょうか。
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この記事の著者
弥報編集部
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この記事の監修者
メリービズ株式会社「バーチャル経理アシスタント」
「バーチャル経理アシスタント」は、「オンラインなのに隣に居るような」経理スタッフがリモート/オンラインで業務を代行するサービス。全国1,000名以上のプロの経理人材が「経費精算」「請求書発行」「月次決算」「会計ソフト導入支援」のほか、「給与計算」「勤怠管理」などの関連業務まで、企業ニーズに合わせて経理業務全般を幅広く対応。東証一部上場企業から中堅・中小企業、スタートアップ企業までさまざまな企業がサービスを利用中。
この記事の監修者
Tさん
年齢:44歳(男性)
本業:正規雇用で経営戦略・経理を担当
副業:経理代行で帳簿チェックなどを担当
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