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費用かけずに来店数を増やす!初心者でも始められるMEO対策

2026.01.29

著者:弥報編集部

監修者:上野山 光雄

一般的にMEO(Map Engine Optimization)と呼ばれる施策は、Googleビジネスプロフィールを中心に、地図検索を活用した地域密着型の集客戦略です。特に店舗ビジネスにおいては、認知拡大や来店促進に高い効果が期待できます。無料で開始できるため、広告費を抑えて集客したい小規模店舗にとっても、非常に取り組みやすい手法です。

今回、株式会社バリューエージェントの上野山光雄さんに、MEO対策の基本、Googleビジネスプロフィールの正しい登録方法と運用方法、効果の測定方法、そして成功事例を紹介していただきましたので、ぜひ参考にしてみてください。


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実店舗集客方法の中でもMEOは特に有効?Googleマップ対策の基本

店舗における代表的な集客方法にはどのようなものがありますか?

例えば飲食店を例にしますと、チラシやビラ配りは古典的な手段として今も活用されています。また、食べログやホットペッパーグルメなどのポータルサイトは閲覧者が多く、これらへの登録は集客導線として一般的に利用されています。

加えてSNS運用やGoogleビジネスプロフィールへの登録は、来店前に情報を調べる消費者が増える中で、店舗の認知度向上や来店促進に相性の良い方法です。無料で始められるため、予算が限られた小規模な店舗でも取り組みやすいでしょう。

Webサイトを作るのは有効でしょうか?

業種によるのではないでしょうか。例えば整骨院や結婚相談所など、1件当たりが高単価の業種はWebサイトを閲覧する方が多く、Webサイトを構築する必要性は高いでしょう。一方、飲食店や個人商店などの1件当たりが中~低単価の業種は、SNS運用やGoogleビジネスプロフィールの登録、運用を中心にすれば十分なケースも多いと思います。

Googleビジネスプロフィールを運用したMEO対策は、費用がかからず、店舗集客に効果があると聞きます。MEO対策とは何か、なぜ集客に有効なのかを教えてください。

まずGoogleビジネスプロフィールですが、Google検索とGoogleマップの検索結果に表示されるものです。

例えば株式会社バリューエージェントでしたら、下記画面だと右側に表示されているものです。所在地や営業時間などの概要とともに、口コミも表示されます。

GoogleビジネスプロフィールはGoogleが自動生成するケースもありますが、正確な情報発信や集客に活用するには、事業者自身による管理・設定が必要です。設定および、その後の基本機能は無料で使えます。Googleビジネスプロフィールを中心に、店舗情報や口コミを最適化し、GoogleマップやGoogle検索からの集客を強化する施策を一般的にMEO(Map Engine Optimization)対策と呼んでいます。

近年では来店したい店舗を探す際に、ポータルサイトで検索するだけでなく、Googleマップを使って現在地周辺の店舗を検索し、検索結果で表示されたGoogleビジネスプロフィールの情報を参考にするケースも少なくありません。Googleビジネスプロフィールが活用されている今こそ、MEO対策をしないと機会損失になる可能性が高いと言えるでしょう。

Googleビジネスプロフィールは、業種や地域によっては食べログなどのポータルサイトよりも口コミの量が多いケースもあり、特に口コミの影響が大きいと予想される業種、例えば飲食店や美容業の店舗などでは、MEO対策は有効に機能するケースが多いと感じています。

MEO対策をすると集客につながるしくみを簡単に教えてください。

MEO対策は、GoogleマップやGoogle検索で店舗のGoogleビジネスプロフィールがより上位に表示されやすくなるよう、情報や口コミを適切に管理・最適化する取り組みです。検索順位はGoogleのアルゴリズムによって決まりますが、店舗情報を正確かつ最新の状態に保つことや、利用者からの口コミを継続的に集めることで、評価の向上を目指します。

Googleビジネスプロフィールの口コミは、ガイドライン違反の場合以外、原則として店舗側で自由に削除することはできません。不満がない人よりもある人の方が口コミを投稿する傾向があることから、放置すると悪い口コミだけが残る構造になりやすいです。このため、不満のない層から「良い口コミ」を集めると、Googleの評価だけでなく顧客の印象も変わるでしょう。具体的なやり方をこれからご説明していきます。

Googleビジネスプロフィールの正しい登録方法と運用の基本

では、具体的にGoogleビジネスプロフィールの登録方法を簡単に教えてください。

登録方法は簡単です。Googleビジネスプロフィールの入力画面に沿って、必要事項を入力しましょう。初期設定として、店舗名、メインカテゴリ、追加カテゴリ(業種)、住所、電話番号などの基本情報を入力します。

続いて、はがき・電話・動画アップロードなど、Google指定の手順でオーナー確認をします。これが完了すれば、Googleビジネスプロフィールの基本の管理体制は整います。

その後、写真登録(外観・内観・商品・スタッフなど)や説明文の追加などで、より詳しい情報を投稿するとよいでしょう。

Googleビジネスプロフィールの登録において、よくある失敗例を教えてください。

登録時の失敗例を3点紹介します。

まずカテゴリの設定を誤る例です。カテゴリが実態と異なると、Google検索に表示されにくくなります。

次に、外部サイトとの情報に違いがある例です。自社のサイトやSNSなどで「電話番号が異なっている」、あるいは「移転前の旧住所が残っている」といった情報の不一致があると、情報の信頼性が低いと判断され、評価に影響する可能性があります。古い情報が放置されていないか注意が必要です。

そして、Googleビジネスプロフィールを初期登録時のまま放置してしまう例です。継続的に見直し、最新の正確な情報に修正しましょう。放置すると情報鮮度やユーザー評価の観点で不利になる可能性があります。

Googleビジネスプロフィールの運用の基本を教えてください。

まずは、常に最新の情報を投稿しましょう。例えば飲食店ならば新メニューやイベント情報、特典や割引情報、今月のおすすめや限定商品、年末年始の営業時間などのイレギュラーな情報の投稿が考えられます。業種にもよりますが、最低でも週1回程度の更新を目安に「動いている店舗」であると見せるための継続運用が理想です。

また、Q&A機能の活用も有効です。Q&A機能はユーザーの質問に回答できるほか、店舗側の想定問答も登録できます。特に1件当たりが高単価の業種では、より詳細を知りたいというニーズが高く、Q&Aでの情報が集客につながる効果があるでしょう。例えば結婚相談所では初回無料相談の有無、料金体系、サービスの概要などの不安点が事前に明確であるかどうかで、来店数に影響があると考えられます。

そして重要なのが、口コミの管理です。前述のとおり、悪い口コミを削除することは基本的に不可能です。真摯でていねいな返信をしましょう。それが評価につながると考えられます。

一方で好印象の人に良い口コミを投稿してもらい、口コミを集めることと、口コミの評価を上げることが大切です。そのためには、現場での投稿への声がけ、口コミ投稿用QRコードの発行やPOPの設置など、自然と投稿へ誘導できるようなしくみを考えると効果的です。ただし「投稿すればプレゼント」などのインセンティブの付与は、Googleのガイドライン違反となるので注意しましょう。

Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面でMEO効果を測定・改善する方法

MEO対策の効果はどのように測定したらよいでしょうか?指標を教えてください。

Googleビジネスプロフィールの管理者は、Googleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面で主に下記の指標を確認できます。

  • 検索表示回数
  • マップ表示回数
  • 電話をかけた回数
  • 経路検索数
  • ウェブサイトへのクリック数

検索順位ではなく、表示回数が示されます。特に来店型の店舗では表示回数も多くなり、定点観測すれば1つの参考になると思います。

ただし、すべての表示が見込み客のものとは言えないため、店舗であれば最終的な判断は「何で当店を知ったか」を直接聞くとよいでしょう。現場での情報収集とGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンス画面の数値を併せて活用することが望ましいです。

MEO対策の効果が出ないと感じられる時は、どのように改善すればよいでしょうか。ポイントを教えてください。

重要な施策の1つが、口コミを増やすことです。繰り返しになりますが、口コミをしてもらえるようにQRコードなどで自然な導線を設置し、会計時や退店時に声がけをしていくなど、店舗ごとに工夫をするとよいと思います。

比較的短期間で改善できることとしては、口コミの返信率を強化する、写真や投稿頻度の見直し、カテゴリ設定の再確認などが考えられます。ただし、口コミの返信率など手間がかかる運用には人手が必要です。もし運用を継続できないと感じる場合は、外部へ依頼するのも1つの手です。内容によって異なりますが、外注する場合の相場は月2~5万円程度であり、自社で行うならばかかるはずの人件費などと比較して検討しましょう。

MEO対策は、成果が劇的に得られるものではありません。繰り返しますが、Google検索の順位はGoogleのアルゴリズムによって決まります。関連性・距離・知名度(視認性)など複数の要素を考慮して表示され、努力しても必ずしも順位が固定されるものではありません。

効果が出ないと不安になり、対策を中断してしまうケースも多くあります。継続できる体制を確保することが大切です。

MEO対策に成功した事例紹介と成功のポイント

MEO対策で集客に成功した事例をご紹介ください。

集客のためにはMEO対策以外の方法も活用しているため、単独効果の切り分けは難しいものの、MEO対策が寄与したと思われる結婚相談所の事例を紹介します。

結婚相談所は、成婚に至らなかった方を中心に、強く不満を感じる人が発生しやすい業種です。ある結婚相談所ではGoogleビジネスプロフィール上で悪い口コミが蓄積してしまい、放置していたら集客に影響を及ぼし始めました。そこで満足度が高い成婚退会者に協力を依頼し、良い口コミを増やすように対策を行いました。良い口コミが増えれば、悪い口コミのみが目立つのを避けられます。一方で悪い口コミに対してもていねいに謝罪・返信して印象の改善に努め、その結果評価の回復に成功しました。

口コミ以外にもGoogleビジネスプロフィールの投稿機能でパーティーの案内などイベント情報を発信し、さらにSNSや広告も併用していますが、MEO対策が集客の重要な一要素として機能した事例だと言えます。

次に、口コミを多く獲得した事例として、ある整骨院をご紹介します。ある整骨院では、同業他社と比較して多くの口コミを獲得していますが、その方法として待ち時間に簡単に投稿できるようなしくみ作りとわかりやすい案内を行いました。必ずとは言えませんが、口コミが多く評価も良ければ、集客の効果は見込めると考えられます。

MEO対策は成果が劇的に得られるものではなく、正確に測定しにくい面もあります。いきなり成果を求めるのではなく、前月比較の数字を見ながら、3〜6か月での変化で判断していくとよいでしょう。

集客手段はMEO対策だけではありません。コアサービスの充実やSNSなど他の手段と組み合わせるなど、集客方法の一助と考えると良いと思います。ただし、繰り返しますがMEO対策をしないと機会損失になる可能性が高くなります。無料でできる、かつ1人からでもでき、内容も難しいことではないため、継続して行うことがおすすめです。


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この記事の著者

弥報編集部

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この記事の監修者

上野山 光雄(株式会社バリューエージェント 代表取締役)

新卒で店頭公開のITシステム会社にSEとして就職。その後、オーストラリアでワーキングホリデーで滞在。帰国後、就職したベンチャーが急成長を行い、売上100億円近い時に取締役に就任。取締役を3年間経験。
2005年に株式会社バリューエージェント設立。マーケティングシステム、店舗集客、WEBマーケティング事業で中小企業を中心に述べ500社を超える集客サービスの支援実績がある。

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