- 業務効率化
Windows 7からWindows 10へ移行して戸惑わないために覚えておくべき7つのこと
2017.04.28
著者:飯島 範久
皆さんはもうWindows 10にアップデートしましたか? すでに乗り換えた方も少なくありませんが、使い慣れた画面と操作性から、まだ業務用でWindows 7を使っている方はたくさんいることでしょう。
とはいえ、Windows XPやVistaと同様、近い将来Windows 7もサポートが終了してしまいます。そのため最新OSであるWindows 10への移行も検討しなければなりません。そのときになって困らないように、ここでWindows 7と10の違いを把握しておきましょう!
目次
1.Windows 8で消えたスタートメニューが復活するも、表示方法は変わった
Windows 8のときに不評だったスタートメニューの廃止は、Windows 10で復活しています。ただWindows 7と比べると、横に広がって表示方法は変わっています。
また従来はよく使うアプリケーションがフォルダごとに表示され、アプリケーションの起動がしやすかったのですが、Windows 10では左側にすべてのアプリケーションが名前順で表示される形式になりました。右側には、アプリケーションをタイル状に登録することで、従来のアプリケーションの起動をサポートしています。
タイルに登録するには、アプリケーションをインストールしたあと、スタートメニューに登録されたアプリケーションのアイコンを右クリックし、「スタート画面にピン留め」を選択します。また表示する位置とサイズ(2種類から選択可能)が指定できるので、使いやすいように並べるとよいでしょう。
また、左側のアプリケーション一覧では、アプリケーションのアイコン部分以外をクリックするとアルファベット&五十音が表示されます。そこからアプリケーションの頭文字をクリックしてアプリを探すこともできます。
2.「クイック起動」は「タスクバーにピン留め」へ
タスクバーにショートカットを表示させることで、アプリを起動しやすくした「クイック起動」は、Windows 10では「タスクバーにピン留め」と名称が変わっています。スタートメニューのアプリケーションのアイコンを右クリックして、「その他」の「タスクバーにピン留め」を選択するか、アプリケーションを起動し、タスクバーに表示されたアイコンを右クリックして「タスクバーにピン留め」を選択すると、アプリがタスクバー上に固定されます。
3.「ログオフ」の名称と場所が変わった
これまたWindows 8のときに不評だったのが、電源を落とす操作が全く変わったことでした。この点はWindows 10で改善され、Windows 7と同様スタートメニューに用意されています。「スリープ」や「シャットダウン」「再起動」が選択できますが、従来電源メニューにあった「ログオフ」や「ユーザー切り替え」はありません。
「ログオフ」と「ユーザー切り替え」は、ユーザーアカウントの画像をクリックして表示されるメニューへ移動しました。「ログオフ」は「サインアウト」に変わり、「ユーザー切り替え」(複数のアカウント登録されている場合)も名前が表示され、選択したユーザーに切り替わります。また、「ロック」や「アカウントの設定」もここから選択できます。
4.各種設定を行う「コントロールパネル」は存在する
長年Windowsの設定を行ってきた「コントロールパネル」は、スタートメニューから消えました。代わりに電源アイコンの上にある「設定」アイコンをクリックすると、コントロールパネルに代わる設定メニューが表示されます。
この設定メニューは、従来のコントロールパネルに慣れ親しんだ人たちにとっては、かなりとっつきにくいかもしれません。そんな方のために、従来のコントロールパネルを表示させる方法を教えましょう。
「Windowsシステムツール」の中に「コントロールパネル」がありますが、タスクバーにある検索窓「Cortana(コルタナ)」で、「こ」と入力するだけで「コントロールパネル」が見つかります。これを選択すると見慣れたコントロールパネルが表示されます。
各種設定の中には、新しい設定メニューから設定する必要があるもの、従来のコントロールパネルから設定できるものがあるなど、まだ統一されていません。
5.エクスプローラーの表示が履歴だらけになっている
エクスプローラーを起動すると、Windows 7までは左側にドキュメントやピクチャなどのよく使うフォルダが一覧表示され、右側に接続しているストレージが表示されます。しかしWindows 10は、左側にドキュメントなどのフォルダが一覧表示されるものの、右側には最近使ったフォルダが表示されます。
作業を継続する際はとても便利ですが、従来のストレージが表示された方が管理しているフォルダーへアクセスしやすい面もあります。ストレージを表示できる設定は次の通りです。
「表示」メニューの「オプション」から「全般」タブにある「エクスプローラーで開く」を「PC」にします。これだけで、右側に接続しているストレージ一覧が表示されます。オプションには、従来と同様にエクスプローラーの表示に関する設定がありますので、Windows 7で使っていたのと同様の設定にするといいでしょう。
6.Internet Explorer 11はどこに?
Windowsのブラウザといえば「Internet Explorer(IE)」がWindows 95の時代から搭載されてきました。ところがWindows 10になり新たなブラウザ「Windows Edge」が登場したことで、IEはお役御免となりました。
しかし、IEは業務で利用されている場合が多く、IEでしか動作しないブラウザを使ったサービスもあるため、実は裏側に存在しています。
タスクバーにある検索窓「Cortana(コルタナ)」で、「i」と入れた時点でIEが表示されるはずです。起動したあと、先述した「スタートメニューにピン留め」か「タスクバーにピン留め」のいずれかを実行すると、簡単に起動できるようになります。
7.通知領域の設定メニューの場所が分かりづらくなった
タスクバーの右側にある、日時の表示や常駐しているアプリケーションのアイコンの設定は、新しい設定で行うことになりました。この設定をどこでできるのかが分かりづらく、さらにシステム用のアイコンとアプリケーションのアイコンで設定する場所が違ったりします。
まず、タスクバーを右クリックし、メニューから「設定」を選択します。タスクバーに関する設定項目が並んでおり、中ほどに「通知領域」があります。そこに、「タスクバーに表示するアイコンを選択してください」と「システム アイコンのオン/オフの切り替え」の2つがあります。前者でアプリケーションの常駐アイコンの表示/非表示の設定、後者でシステムアイコンの表示/非表示の設定に移動します。
システム アイコンには、日時表示や、バッテリー残量、スピーカーなどがあり、自由に表示/非表示が設定できます。通知領域の整理整頓は使い勝手にも直結するので、覚えておくと便利です。
以上、紹介したポイントをあらかじめ把握しておけば、Windows 7から乗り換えても迷わずに利用できるはずです。Windows 8のときと違い、従来のWindowsに近い操作性なので、少し使えば慣れてくるでしょう。
Windows 10は、今後名称は変わらず、このままバージョンアップし機能の追加や改善を重ねていく予定です。Windows 7の延長サポート終了は、2020年1月14日と、あと3年ほどありますが、いずれ誰もがWindows 10に切り替えることになるのは確実なので、使い慣れていく必要があります。業務で使うアプリケーションの対応状況にもよると思いますが、徐々に移行していくことをオススメします。
この記事の著者
飯島 範久(いいじま のりひさ)
フリーの編集・ライター。1992年にアスキー(現KADOKAWA)へ入社し『DOS/V ISSUE』や『インターネットアスキー』『週刊アスキー』などの編集に携わる。2015年に23年務めた会社を辞めフリーとして活動開始。PCやスマホはもちろん、ガジェット好きで各種媒体に執筆している。
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