2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されるという文部科学省による決定が、世間を賑わせています。読者の皆さんの中には、子どものためにどんな準備をしておいたらよいのだろうと悩んでいる方もいることでしょう。そんな方に向け、本記事では弥生の「あんしん保守サポート」加入者が利用できる福利厚生サービス「クラブオフ」を使えば、通常よりも割安で購入できるオススメのプログラミング教材をご紹介します!
目次
プログラミングの入り口はロボットから!
小学校だけでなく、中学校が2021年から、高校が2022年からプログラミング教育の強化が決定しています。中学校では、すでに技術家庭科で「プログラムによる計測・制御」が必修化されてきましたが、実態は3年間で約8時間程度。教育として十分な時間を設けているとはいえない状況でした。
今まさに始まっている少子高齢化時代では、技術者の数が大きく不足すると予想されています。このため、学校教育の中で将来の技術者を育成することが重要視されているのです。
とはいえ、いきなりプログラミング教育が始まるといわれても、子どもを持つ親としてはどう対応すればいいのか分からないでしょう。SEやプログラマーなどの仕事をしていてプログラミングの知識のある方なら、子どもに教えることができるかもしれませんが、そうでなければ何から始めていいか検討もつかないものです。
こうした親御さんたちの疑問を見越してか、最近は小学生を対象にしたプログラミング教室が塾の1つとしての地位を確立しつつあり、大きな注目を集めています。プログラミングと一口にいってもさまざまなものがありますが、いちばんのオススメは、「ロボットプログラミング」です。
ロボットというと、非常に難しい印象がありますが、簡単にいうと、積み木やブロックでさまざまなものを想像しながら組み立てたものが、プログラミングによって動き出すようなものです。ものづくりの喜びを体感しながらプログラミングも学べるという、子どもにとって最適な教材といえます。
ロボットプログラミングがもたらす子どもへの育成効果
ロボットブログラミングが、子どもにとってどう役立つのか? ロボットプログラミングの教材を日本で販売している「株式会社アーテック(以下アーテック)」の門岡 祐也さんに詳しく伺いました。
お話を伺った方:門岡 祐也(かどおか ゆうや)氏
株式会社アーテック 法人営業部。「子どもたちに楽しさをきっかけに学びを大好きになってもらいたい」という旗印のもとに、学校教材やロボットプログラミング教材などの製造販売、各種子ども向け教室のフランチャイズ事業を行っている。
門岡:ロボットプログラミングのメリットは、子どもたち自身に物事を考えさせる点です。何かをつくろうとしたとき「どんな部品が必要か」「どんな仕組みにするのか」「どう動かせばいいのか」といったことを、子どもたちが自ら考える必要があるからです。
例えば、「歩く」動作を考えてみましょう。人間は頭で考えずとも足を運んで歩けますが、これをロボットに教えようとした場合、「歩くためには、どのような動きが必要か?」を段階的に考えないと思ったように歩かせることができません。これにより、何か1つの動作、1つの目標に対して、段階的に物事を考えられる力、いわゆる論理的思考力が身につくのです。
また、ロボットとプログラミングとの組み合わせは、どちらか一方が正しくてもきちんと動かないことがありますし、動かす環境によって動作が違ってくることもあります。そうした問題に対して試行錯誤することで、問題解決能力が身につく点もロボットプログラミングのメリットです。
ちなみに最近では、こうしたプログラミング教育による効果から、研修として導入する企業も増えているそうです。特に新人教育としての用途がオススメとのこと。
アーテックが提供するプログラミング教材「アーテックロボ」とは?
実際のロボットプログラミングはどのようなものなのでしょうか。ここでは、アーテックが提供している教材「アーテックロボ」の例を紹介します。
アーテックロボのパーツは、基本的に知育ブロック(対象年齢3才以上)を使用しているため、短時間で簡単に組み立てられるのが特徴です。また「Scratch(スクラッチ)」という、小学生でも簡単に習得できるとして評判の高いプログラミング言語学習環境をベースに採用しているため、プログラミングも簡単に行うことが可能です。

アーテックロボは、自由に組み立てられるブロックと、動かすためのモーターやセンサーなどが1つのパッケージになっている
Scratchは、マサチューセッツ工科大学(MIT)が開発したもので、日本語(ひらがな)で書かれた命令がいくつか用意されており、それをマウスで並べていくことによりプログラムを組むことができます。基本はマウス操作だけなので、子どもでも分かりやすく、多くのプログラミング教室で採用されています。小学校でどんなプログラミング教材を使って教育が行なわれるのかはそれぞれの教育機関の判断となりますが、Scratchも選択肢の1つとして検討がされている模様です。
アーテックロボは、モーターやセンサーを動かす命令を追加した「スタディーノ」と呼ばれるScratchの拡張版プログラミング環境によって動かす。動画のようにドラッグ・アンド・ドロップで命令を並べるだけでプログラミングでき、作成したプログラムをUSB経由でロボットへ送るだけで、ロボットが命令どおりに動き出す
アーテックロボにはいくつかのセットがあり、初めて購入するなら「スタディーノではじめるうきうきロボットプログラミング書籍付」がオススメです。基本的なブロックと各種モーターやセンサーなどが用意されていて、初心者でも分かりやすい操作方法や基本的な動作集を収録した書籍が同梱されています。親子で一緒になって書籍で勉強していけば、すぐに子どもは理解し、勝手に色々なことをやり出すそうです。

最初は「スタディーノではじめるうきうきロボットプログラミング書籍付」がオススメ。書籍を読めば、基本的な操作方法を理解でき、あとは発想力が試される
ある程度理解を深めたら、「T.REX」で恐竜を動かしたり、「アーテックロボ ベーシック」「アーテックロボ アドバンス」などでロボットのような動きに挑戦したりするのもよいでしょう。ただ、これらのパッケージは、あくまでこういう作品ができますという作例の1つであり、自由な発想でモノづくりをすることが大切です。

「T.REX」のパッケージでは、恐竜の首が左右に動く動作がつくれる

「アーテックロボ ベーシック」のパッケージ。パッケージ写真のようなロボットができる部品が含まれているが、これが最終ゴールではなく、含まれる部品とプログラミングによってさまざまな発想をすることが大切
「あんしん保守サポート」の福利厚生サービスで「アーテックロボ」をお得にゲット!
「アーテックロボ」シリーズは、弥生の「あんしん保守サポート」加入者なら、完全無料で使える福利厚生サービス「クラブオフ」を利用することで、通常よりもお得に購入できます。
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クラブオフのサイトで「アーテック プログラミングロボ」で検索すると、4製品が販売されています(2017年11月現在)。

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近い将来、人工知能が発達していろいろなことが自動化される可能性があります。ただ、それを動かすにはプログラミングが必要です。そんな世界で生きていくためにも、小さい頃からプログラミングに触れさせておくことは重要なことでしょう。小学生以下の子どものいる親御さんはもちろん、お孫さんがいらっしゃる方は、アーテックロボをプレゼントすると喜ばれるのではないでしょうか。