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【Office全般】ファイルを開いたら[互換モード]と表示された、どうする!?

2022.02.18

著者:上田 朋子

今回は、ExcelやWordで作ったファイルを開いた時、タイトルバーに[互換モード]と表示された場合の対処方法を説明します。
[互換モード]と表示されるのは古いタイプのOffice(Office2003までのWordやExcel)で作成されたファイルです。

今どきそんな古いファイルはないと実はわたしもそう思っていました。しかし、我が社には長年利用している旅費精算書や備品購入申請をはじめとした「一度形が決まればほとんど変更のない定型文書」に、古い形式のファイルが残っていたのです。
ということで、タイトルバーに[互換モード]が表示されたら、この記事の対処法を要チェック!

<その他のoffice全般記事は【こちら】、Excel活用術記事は【こちら】、Word活用術記事は【こちら】からご覧ください>

早速はじめましょう

タイトルバーに[互換モード]が表示されたら

まず、新しいタイプにしても大丈夫かどうかを確認します。
操作は「ファイル」タブをクリック。表示されるメニューで「問題のチェック」ボタンをクリックし、さらに表示されるサブメニューから「互換性チェック」をクリックします。

「互換性チェック」ダイアログボックスが表示されて、「互換性の問題は見つかりませんでした」と表示されれば、新しいファイル形式に変換しても概ね大丈夫。(画像などが多く入っているファイルは、時々レイアウトがくずれることがある場合があります)

互換性に問題なければ、変換しよう

変換を行うと、ファイルは新しい形式に変換され、古い形式のものは自動的に削除されます。不安のある場合は次節で説明する「Ⅲ.もしもに備えて、古い文書を残して新しいタイプのファイルに変換する方法」で変換します。

今回の画面はExcelで説明しますが、Wordも同じ手順です。
まず「ファイル」タブをクリックし、表示されるメニューで「変換」ボタンをクリックします。

確認メッセージが表示されるので、確認して「OK」を押し、次に表示される再度開くメッセージも「はい」を選びます。

※使っているOfficeソフトが2013のときは、この画面は表示されません。

編集画面に戻ります。タイトルバーの[互換モード]表示が消え、新しい形式に変換されたことが確認できます。

変換後の画面が表示されたら、念のため上書き保存をしましょう。
特にWordは再度文書を開く操作が不要なケースが多く、変換終了のタイミングで保存がされていません。そのため文書編集を終了するときに保存を忘れると、変換をしなかったことになってしまいます。

もしもに備えて、古い文書を残して新しいタイプのファイルに変換する方法

画面はWordで説明しますが、Excelも同じ手順です。
開いているWordファイルを「名前を付けて保存」で新規保存します。
「名前を付けて保存」のダイアログボックスが表示されたら、「ファイルの種類」を [Word文書(*.docx)]に変更します。Excelのときは[Excelブック(*.xlsx)]を選択します。

※使っているOfficeソフトが2013の場合、Wordは[Word文書]、Excelは[Excelブック]と表示されます(.docx、.xlsxといった拡張子の表示がありません)。

この方法で変換する場合、ここではファイル名は変更しなくてもOKですが、ファイル名が同じのままでは新旧の区別がつきにくいので、変換が終了してからエクスプローラを使い、古いファイルの名前を変更することをおすすめします。方法は次節の「Ⅳ.古いファイルの名前変更をする方法」で説明します。
ファイルの種類が[Word文書(*.docx)]や、[Excelブック(*.xlsx)]に変わったことを確認して「保存」をクリックすると、アップグレード再確認のメッセージが表示されるので、「OK」を押します。

変換が完了し、編集画面に戻ります。タイトルバーの[互換モード]表示が消え、新しい形式に変換できたことがわかります。

古いファイルの名前変更をする方法

まずは、エクスプローラでファイルが保存されているフォルダを表示します。
表示タブで「詳細」を選択すると、「種類」列でファイルタイプを確認できます。種類列の幅が狭くて、バージョンが見えない場合は、種類列を拡げます(Excelのシートのように、列の右端をダブルクリックすると最適幅になります)。

名前を変更したい古いファイルを右クリックし、表示されたメニューから「名前の変更」を選択して「基本操作(旧バージョン)」などとします。

互換モードでは、Office2007以降に追加された新しい機能が使えません。また古い形式なので、ちょっとした修正の最中にソフトが止まってしまうことも。
「支障がないからそのままで」もいまのところはいいけれど、修正や更新をするタイミングで今使っているOfficeのバージョンにアップデートしてあげてください。

この記事の著者

上田 朋子(うえだ ともこ)

株式会社システムプラザソフィア代表取締役。マイクロソフト認定トレーナーとして、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)取得講座の講師実績多数。また職業訓練校として、パソコン初心者をたった3カ月でMOS取得まで導く分かりやすい指導方法にも定評がある。弥生認定マスターインストラクター。静岡県は清水に生を受けて50有余年、清水っ子の血が騒ぐ港祭が生き甲斐。知らない土地に出掛けたら、その土地の味噌・醤油を買うのが幸せ。

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